こんにちわ!こいドラです。
今回は、ホリエモンとキングコング西野さんの著書である「バカとはつき合うな」を読んだので、エッセンス抽出していきたいと思います。
正直西野さんに対する印象は、なぜかあまりよくありませんでした。私も悪いバカであるかもしれません。しかし、この本を読んだことで、印象が180度変わりましたね。色々なものに多動的に挑戦するような傾向は、ホリエモンと共通する部分があり、とても意外でした。
全体を読んでみての感想
とてもキャッチ―なタイトルであるが故に「バカ」という言葉の定義が2種類に分かれていて、「いいバカ」と「悪いバカ」が出てきます。ちょっと無理やりだなーなんて思うところもあります。
しかし、この本として伝えたい内容としては、「とにかく思考停止するな。思考停止している奴に釣られて自分の人生を決めるな!」ということだと感じました。
会社辞めたいなぁとか、何か始めたいけど怖いなぁとか、あと一押しが欲しい方には、最後の一押しの勇気を与えてくれる本だと感じました。
特に気になった4つのエッセンスを抽出して紹介しますね。
機械になりたいバカ
まず、最初にグッと心をとらえたのがこの機械になりたいバカ。著書の中では「機械になりたい人たち」という言葉で出てきます。それはテクノロジーに抵抗を示す人たちの例えとして出てきます。
今まで人間がやっていたことを機械に置き換えることができるのに、これに対して、「人間味が無い」「非効率的でも人間がやる温かみを大事にしたい」という意見が出てきます。
例えば、いまさら「洋服を洗濯機で洗ったら人間味が無い、手と洗濯板で洗わないとダメ」という人はほとんどいないですが、そんな中で「手で洗わなければならない」という人がいればそれはバカである。
その人間は洗濯機そのもの。ということ。
つまり、これが新しい技術に対して否定的な人って機械になりたいバカであるということ。
一方で、これが経営者になると、人間を機械扱いしたい人たちであると言える。非合理的であることはもちろんのこと、半テクノロジー主義の方がむしろ半人間的主義である。つまり、人間に機械役をやらせても平気な人。
人間である条件い労働は必要ない。だから無駄な労働時間は作らずやりたいことしかやらないというのがホリエモンのモットーなんだとか。
表面的な主体的選択で騙すバカ。
ホリエモンの主張の1つとして「自分の時間を取り戻せ」と言っています。
多くの人は人生の時間を何にどれくらい投じるかについて主体的に選択していないと言っています。
例えば、「自分は行きたい学校を自由に選び、働きたい会社を自由に選び就職。その後自分の意志で転職を決めた。この通り自分の人生を主体的に生きている。」
このように考えること自体が、社会の詐術に典型的にはまっており、社会が与える目先の自由、つまり、表面的な「主体的選択」により大事な問題に気付けないようにしていると言っています。
大事な問題、つまり時間。時間とは人生のこと。
人生の4分の3を学校と労働に明け渡すこと、それはあなたが納得した配分でしょうか?
これは、心に刺さる一言でした。
飽きを理由に先鋭化してしまうのは3流のバカ
これはブログを書いているとグサッときました。
西野さんの知り合いの音楽家の話で、専業10年やっている人というのは、曲を作り続けることで、経験値がとても高くなっているが、本人は作ることで飽き飽きしている。
そういう時に、自身の中で飽きてしまって結果的に変化球を投げようとする。
しかし、変化球は求められていないことが多く、周囲は王道を求めている。これが退屈さを生む原因となってしまうんだそうです。
小説などでも、王道ルートから外れた途端に売上がガクッと下がるんだそうです。
秋元康さんはこのあたりを把握していて、しっかりと使い古されたフレーズをうまいタイミングで使っているんだそうです。
なかなかサラリーマンだと意識しませんが、クリエイティブな業務を行っていたり、ブログを書いている人には気を付けた方が良い教訓です。
善意のバカ
これはとても共感できました。
風でことごとく倒れた自転車をおばあちゃんが立てているのを見て、西野さんは静かに元に戻して、物凄く怒られたそうです。
これを読んでどう思いました?
私は笑いましたね。確かに、私もなんて愚かなことしているんだろうと思うでしょうね。
おかしいでしょうか?
西野さんが言っているのは、風がまだ吹いている状態でまた倒れる可能性がある。そんな中で、何も疑わず自転車を起こすことを善意だと信じて疑わない。これがいわゆる善意のバカです。
自転車を起こすことが良い悪いではなく、善意というものを主観的に作り上げ何も疑わ無い状態、つまり思考停止している状態が問題であるということです。
とてもカンタンでしたが、エッセンスを抜粋してみました。一見バランス感覚がある人も、実はある一定の主観の世界で、バランスをとっているだけ。
傾いた地面でバランスをとっているその地面ごと直してくれるようなそんな一冊でした。